九星気学

土用期間の影響と過ごし方。土いじりしないから関係ないや〜じゃないんです!

土用期間の影響と過ごし方を由来から解説!決定版 土用の影響と過ごし方。2020年の土用期間も掲載。

こんにちは!常に在宅勤務(運動不足)のほしの恭世です。

土用と聞くとまず思い出すのは「土用の丑の日」ですよね。この日にうなぎを食べてる方も多いと思うのですが。

この土用、夏だけではなく、季節の変わり目にあるものなのです。つまり、年に4回。

今回はこの土用とは?という話から、土用期間の過ごし方をお伝えしようと思います!

土用の丑の日に「う」のつくものを食べるといいの?

土用期間の丑の日に「う」のつくものを食べると精がつくというは、平賀源内さんが売上が伸びずに困っていた鰻屋のために考えた策だったという説があります。

万葉集にも「暑い夏に栄養価の高いうなぎを食べるとよい」という内容が書いてあるそうで、平賀源内さんは、これを参考にして鰻屋の前に「土用の丑の日」という旗を立てさせたのではないかと言われています。

鰻を食べる習慣についての由来には諸説あり、讃岐国出身の平賀源内が発案したという説が最もよく知られている。平賀源内は安永3年(1774年)に出版された『里のをだまき評』で、「土用の丑の日に鰻を食べると滋養になる」と記述した。これをきっかけに、鰻の蒲焼きが広く売れるようになったという。 このことをもって「平賀源内が日本のコピーライターの草分け」とする見方がある。(wikipediaより)

これが風習として定着しはじめたのが、江戸時代の安永・天明の頃(1772年 – 1788年)だそうで、それがこの現代まで続いているのですね。

夏の暑い時は、消化力も落ちてしまいます。そのときに柔らかくて栄養価の高いうなぎを食べて精をつけるということは、とても理にかなっていること。

説は他にもあるようですが、平賀源内さんの通説を元に考えると、うなぎ屋の売上のためのアイデアだったとはいえ、人々のためになっているのですからすばらしいアイデアと言えます。

風習はこうやって生まれてくるのかもしれませんね。

「う」のつくものなら何でも良いとも言いますね。昔は、うなぎ以外には瓜、梅干、うどん、うさぎ、馬肉(うま)、牛肉(うし)を食べる習慣もあったそうです(wikipediaより)。

もし、うさぎや馬肉は手に入りにくいので(食べたいかどうかもありますが)、うなぎは苦手だという方は、その他の手に入る食材で夏を乗り切る(気分になる←ここも大事)のもいいですね!

余談ですが、丑の日とは、干支の丑の日ですので、土用期間にこの丑の日が2回めぐってくる年があります。その日は二の丑と呼ばれているそうですよ。

本来の意味での土用とは?

季節を把握するための二十四節気

最初に中国にあった暦は、月の満ち欠けをもとにした太陰暦。しかし太陰暦では季節のズレが出てきてしまうため、太陰暦とは別に、季節を表す暦のようなものをということで生まれたのが、二十四節気(にじゅうしせっき)というもの。

二十四節気は中国の戦国時代の頃、太陰暦の季節からのずれとは無関係に、季節を春夏秋冬の4等区分する暦のようなものとして考案された区分手法のひとつで、一年を12の「節気」(正節とも)と12の「中気」に分類し、それらに季節を表す名前がつけられている。(wikipediaより)

この24分割にわける方法は、季節を太陽の通り道(黄道)を24分割する方法(定気法)日数で割る方法(平気法)があり、日本の国立天文台で採用されているのは定気法です。

二十四節気は、12の節気と中気があり、その中でも重要なのが二至二分(にしにぶん)と四立(しりゅう)です。

二至二分は、夏至冬至。四立は、立春立夏立秋立冬で、いずれも重要な節目とされています。

世界各地の古代文明にある「元素」という考え方

五行説は、中国で生まれた「万物は火・水・木・金・土の5つの元素からなる」という説。これと陰陽の法則をあわせれば、この世界のものは説明ができるという考え方です。

この「元素」という考え方は、西洋では、火・地・風・水という四元素(西洋占星術でも使いますね)で、インドでは「火・地・風・水」に「」を加えた五元素、ギリシャでは「火、空気、水、土」の四元素と、世界各地にある考え方です。

どこが起源なのかと言うと、諸説あり。わたしはアーユルヴェーダではヴェーダが元になり、西洋や中国へ広まったと聞きましたが、気学では五行説がアーユルヴェーダのもとにもなっているという風に聞きました。

大昔のことなので、このあたりの起源は不明です。わたしが調べきれてないだけかもしれませんが…古代文明にも万物の起源を研究する人たちもいたでしょうし、医学も天文学もありましたから、古代文明も繋がりがあったのではないかと思います。中国とインドは隣ですし、インドとギリシャは陸続きですからね。(元祖と本家の違いといいますか…そんなものかなと個人的には捉えています)

ちょっと話がそれましたが、こうした考え方の共通点は「万物は元素でできている」というものです。こうした仮説を立てて、研究をされたのでしょうが、この元素という考え方があちらこちらで現在も生きているということは、無視できない要素なのではないでしょうか。

今回は、土用の話ですから、中国の五行説が関わってきます。

土用とは季節の移り変わりのとき

「万物はこの五元素からなっている」と考えるわけですから、当然、人間の身体も身の回りのものも、全てこの五元素で説明ができるとされています。

漢方薬を飲んだことがある人だったら、自分の身体の質をこの五行で説明されたことがあるでしょう。その五行が、「身体」や「季節」「干支」などさまざまなものに割り当てられています。

五行がつかさどる現象は下の通り。

五行の現象
  • 木性:ものが芽生え成長するはたらき
  • 火性:光と熱のはたらき
  • 土性:培い、はぐくみ育てる大地のはたらき
  • 金性:凝固・収れんのはたらき
  • 水性:液状のもののはたらき

季節でいうと春が「木」、夏が「火」、秋が「金」、冬が「水」…とあてはめられているのですが、「土」はどこ??となりますね。

五行と季節の関係

上図は、五行を季節に当てはめた図です。

「土」は、それぞれの季節の間と、すべてを育み育てるという意味から中央と季節の移り変わりの時にあてはめられます。

土用は、四立の節気を迎える前の季節の移り変わりのとき。季節が変化するときの調節の役目をになっています。

土用は年に4回。季節ごとにある

日本で採用されている定気法では、太陽の仮の通り道(黄道)を度数で割って四立(立春・立夏・立秋・立冬)が決まります。

その度数から一定の度数前の日時が、土用の入り(どようのいり)となります。そこから、四立の節入りの日時までが土用期間

土用期間は17〜19日、平均でだいたい18日間あります。

土用期間があるのは、気学で言うと土の干支(丑・辰・未・戌)の月です。それぞれの土用が節入りの日時に終わりますから、土用期間と季節、四立は下のようになります。

  • 1月(丑の月):冬の土用→立春
  • 4月(辰の月):春の土用→立夏
  • 7月(未の月):夏の土用→立秋
  • 10月(戌の月):秋の土用→立冬

平賀源内さんが、うなぎ屋さんだけでなく、他の季節の土用期間にも何か商品を当てはめてくれていたら、季節の土用が定着していただろうな〜なんて思ったりしますが。

土用は、季節の移り変わりの前に年に4回あるのです!

土用期間の影響は?

季節の移り変わりのとき(土用期間)は、五行の「土」があてはめられていますので「土」の気が立ちます。前の季節の気と土の気が混在し、気の状態が不安定になると考えられています。

そのため、農業をしていた昔の人々は、この土用期間には、田畑を耕すと障りがあると考え、仕事を休んでいました。

ちょうど野菜の種まきが終わった頃に春の土用が、田植えが終わった頃に夏の土用、収穫が終わった頃に秋の土用となりますね。農業をしている人たちが身体を休める時期でもあったことでしょう。

農業をしていないから関係がないかと言えばそうではなく、現代のわたしたちも土用期間の影響は受けています。

主な影響は…

土用の作用
  • 事故が起こりやすい。
  • 怪我しやすい。
  • 事件が起こりやすい。
  • 体調を崩しやすい。
  • 身体がだるい。眠い。
  • 気分もネガティブになりがち。
  • トラブルが起こりやすい。

と、こんな感じです。

土用の影響を受けやすい人は?

影響を受けやすいのは、本命星が二黒土星・五黄土星・八白土星の方々。土が本命星なので、土の気の影響を受けやすいと考えられています。

実際に、土星の人たちに聞いてみると土用が来た!と体感する方が多いようです。

土用の作用を体感したことがないという金星や木星の方もいますが、実際は、月盤で位置する場所により、注意しなければならない運勢であれば気がけておいた方がよさそうです。

興味のある方は、土用期間の体調を記録しておくと、気学の運勢との関係性がわかるかもしれませんね。

ちなみに、わたし自身も体感しますが、その土用の月の月盤で、どの場所に自分の本命星があるかでも体感度合いが変わってくると感じています(もっと言うとアーユルヴェーダの体質によっても影響が違うかもと思っています)。

東洋医学に造詣が深い方だと影響のある体質の方というのがわかると思うのですが、身近に東洋医学に詳しい人がいないので、話を聞くことができません…。もしこれを読んだ方で東洋医学に詳しい方がいたらお話ししてみたいです。

土用期間の過ごし方

それでは、土用期間の過ごし方をまとめたいと思います!

土用期間の過ごし方
  • 土いじりをしない。
  • 庭の草むしりも避ける。
  • 家の基礎工事も避ける。地鎮祭も。
    (工事のスタートを土用より前にして作業するのはOKとする見方もあります)
  • 土用の時期に避けたい方角があるので旅行や出張は注意。
  • 新しく何かをスタートするのは避ける。
  • 大事な契約などもできれば避ける。
  • 体調を崩しやすいので無理をしない。
  • 睡眠を多めにとる。
  • カフェインやアルコールを控える。
  • 白湯などを飲んで身体のめぐりを良くすることを心がける。

わたしの経験をお話しすると、身体が重く感じられ、ダルくて常に眠いような状態になりやすいです。後は、「どうせわたしなんて…」みたいな気持ちが起きやすい(笑)

なので、影響受けてるな〜って思ったら、「土用だし仕方ないか!」と思うようにしてゆっくり休むようにしています。

2023年の土用期間

気学の1年のはじまりは立春の日ですから、そこから1年間の土用期間を記しておきますね。

土用期間
春の土用2023年4月17日〜5月6日3:19
夏の土用2023年7月20日〜8月8日3:23
秋の土用2023年10月21日〜11月8日1:37
冬の土用2024年1月18日〜2月4日17:27

土用期間であっても、間日(まび)という土いじりをしてもOKの日もあります。

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ほしの恭世
星読みアドバイザー。西洋占星術とタロットと九星気学を使って星とともに人生を歩んでいます!インドでアーユルヴェーダを学び、目に見えない世界を大切にする心に触れ、興味のあった占星学を学びはじめました。それから流されるままに星にまみれ、無駄な抵抗を辞めて宇宙にサレンダー中。人生の岐路に立った人を応援するために情報発信中です。 詳しいプロフィールはコチラ(長いよ!)。
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