西洋占星術

2020年3月20日春分図からのメッセージ。今後1年間のわたしたちへの影響は?

2020年の春分図からメッセージを読み解く。これから1年の社会を取り巻くムードとは?

まだまだ世間が混乱するなか、2020年の占星術的新年のスタートである春分の日を迎えますね。

2020年はすごいぞ!グレートコンジャンクションだ!グレートミューテーションだ!アセンションだ!刷新だ!などと、いろんなところで言われていますね(アセンションってやつは、わたしにはよくわかりませんが…)。

今はそんなことよりも、現実世界のこの混乱をどうにかして欲しい。そんな人もたくさんいらっしゃるでしょう。今回の件で個人的にも影響が出ており、一日も早い収束を祈るばかりです。

未知のものに対して、不安や恐れがあるのは当然のこと。その未知のものに対して、どのような情報を得て、どのように対処していくのか、わたしたちひとりひとりにも問われているような気がします。

それでは、春分図からのメッセージを読み、これから1年の流れをみてみましょう。

2020年3月20日の春分図

2020年の春分図。1年の流れを読みこれからに備える。

こちらが今年の春分図のホロスコープチャート。春分は牡羊座に太陽が移動する(イングレス)日です。

これまでグレートコンジャンクションのホロスコープや九星気学での流れを読んできているのですが…。この春分図を見てもそこには同じメッセージが。

緊張関係と読むハードアスペクトであるスクエアが多く、変わらざるを得ないことがここにもあらわれているのです。

グレートコンジャンクションのリハーサルへスタンバイ

春分図のムードを握るアセンダントは蟹座の29度(数え度数)。このひとつ前の28度ではすでに蟹座から離れ、次のサインである獅子座を視野にいれてる段階です。

蟹座は、「心の基盤」「家庭」「安心」「安全」「感情」などをつかさどるサインであり、月を支配星に持ちます。

そのホロスコープの鍵となる星(チャートルーラー)となるのは月。その月は水瓶座、7ハウスにあります。

7ハウスは、他者との関わりの場であり、春分図でみると国と国との外交を表します。

それがグローバルな視点をもつ水瓶座にあるわけですから、日本だろうが中国だろうが関係なく、国家同士が理想を同じくして関わっていく1年となると読むことができますね。

また、牡牛座10ハウスにある金星が月に緊張の角度で関わっており「こつこつと畑を耕すように働いて得る収入ってどうなの?」という疑問をわたしたちにもたらします。

水瓶座はテクノロジーをつかさどるサインですから、水瓶座の月としては「人々に役立つ情報の方が価値があるんじゃない?」と思っているわけです。

情報コンテンツを作って売るという考え方がずいぶんと発展していますが、これはグレートコンジャンクションへの前フリのようなもの。これからもっと情報の価値というものが重きを増し、当たり前になっていくでしょう。

しかし、グレートコンジャンクションが起こるのは、水瓶座ですからね。私利私欲のためだけに煽って売るようなやり方は淘汰されていきますよ。

 

そしてこの春分の日の2日後である3月22日に、社会を表す土星が水瓶座へといったん移動します。

5月11日からこの土星が逆行し、その後7月のはじめに山羊座へと再び戻ってきますが、3月22日から7月2日まで土星は水瓶座に滞在し、グレートコンジャンクションのリハーサルをします。

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この春分の日は、リハーサル前にステージの袖で出演者たちがスタンバイしているような状態。

時代が変わる前のこのリハーサルは、少々厳し目ではありますが…。変容は少々の痛みを伴うものなのかもしれません。

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ASCのサビアンシンボル「双子の体重を量るミューズ」

もうすこし、アセンダントを深く読んでみましょう。先ほども言いましたが、アセンダントはチャート全体のムードをにぎります。

アセンダント蟹座29度のサビアンシンボルは「双子の体重を量るミューズ」。

2つのものを量って数値化することで、見た目の好みや偏見で判断をするのではなく、客観的かつ冷静に検討してみようとする姿勢をあらわしています。

知性と直感など、質が違うものを比較検討するので、判断までには時間を要しますが、間違った判断はしないと言えます。

これから1年は、自分の経験則や伝統などにとらわれない、フラットな視点でものごとを観察し判断する必要があるということでしょう。

MCのサビアンシンボル「二人のしかめつらした独身女性」

この1年の行く先、政府の動向としてMCのサビアンシンボルを読んでみます。

MCは、牡羊座17度。このサビアンシンボルは「二人のしかめつらした独身女性」です。

しかめつらをしている2人の独身女性は、積極的に行動を起こしてパートナーを探している雰囲気ではありません。

しかめつらをして「出会いないわね〜。結婚相手どこ〜?」なんて話をしていても、パートナーは見つかるわけがありません。そして、この2人の女性は鏡でもあります。

向き合うことで自分自身と対峙し、「なぜ自分たちが独身なのか?」「そもそもわたしたち、結婚したいの?」という、自分たちの状況や自分自身の性質を深く分析し理解していくときだということを表していて、分析した後に足りないものを補い合っていきます。

この春分図から読み取れるのは、今、自分たちの置かれている状況を良く分析し理解することが必要なタイミングなのだということですね。

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太陽は9ハウスに。ノード軸とTスクエア

今年の春分図の太陽は、9ハウスにあります。9ハウスは、「思想」「法律」「哲学」「外国」などを経験する部屋です。

そして現在、蟹座ー山羊座にあるノード軸に対して太陽がTスクエアというアスペクトを形成しています。

ノード軸は、2018年の11月7日から今年の5月5日まで蟹座ー山羊座にありますが、この期間、「家庭と会社」「家の中での自分と外で活動する自分」「感情と社会的責任」「安心できる場所と社会の理想」などのテーマをわたしたちに投げかけていました。

このノード軸に太陽がスクエアの角度をとっていることで、安心と社会の両方がゆらぎます。

牡羊座太陽は、家庭と社会が絡む法律のあり方、つまりは働き方(6ハウスのサウスノード)や義務の面にプレッシャーを与え、変化を促してくれるのかもしれませんね。

ノード軸とは

ノード軸とは、月と太陽の軌道が交わるポイントを結ぶ軸のこと。ドラゴンヘッド(ノースノード)&ドラゴンテイル(サウスノード)とも呼ばれ、ドラゴンヘッドは果たすべき使命を、ドラゴンテイルは過去に慣れ親しんだものを表すと言われています。

ディセンダントに集まる山羊座の星たち

このホロスコープを見て、目に入るのが土星から続く山羊座の星たちがアセンダントの反対側であるディセンダントにあることですね。

土星は7ハウスにありますが、この土星に牡牛座にある改革の星、天王星がプレッシャーを与えています。

土星は社会を表していますから、これまでの古い体制に改革がもたらされることは間違いないと言っていいでしょう。

ディセンダントすぐ下、6ハウスに冥王星と木星と火星があります。これらの星について、先日の乙女座満月の記事でこのようにお伝えしました。

火星が山羊座にいる大きな星たちに春分の日から4月の初めくらいにかけて、ぴったりと重なって火を灯していきます。

  • 3月20日20:34 火星と木星のコンジャンクション
  • 3月23日14:20 火星と冥王星のコンジャンクション
  • 4月1日03:31 火星と土星のコンジャンクション
  • 4月5日11:43 木星と冥王星のコンジャンクション

 

春分図では、火星、木星、冥王星が6ハウスにありますから、やはりここでもこの1年のうちに「労働」「雇用」「医療」に対して変容が促されるということなのでしょう。

 

 

ちなみに、土星は山羊座の支配星ですから、他のサインにいるときよりもそのパワーは強く、山羊座に土星がある期間は、社会的削ぎ落としが起こります。

土星は約29年で12サインを一周しますが、前回、山羊座に土星があったのは、1988年から1991年。バブル景気が破綻に向かっていった時期です。ちなみに水瓶座に移動するのは1991年2月のはじめ。社会経済が新しい方向へと変わっていきました。

グレートコンジャンクションとトリプルコンジャンクションの記事で、下のようにお伝えしました。

  • 伝統的なものが一度壊され、時代にとらわれない全く新しいものへと変容する
  • 時間や場所という概念自体が根源から崩れ新しい概念が生まれる
  • 社会にある規律やルールという枠が破壊され自由で普遍的なものへと生まれ変わる

グレートコンジャンクションは、土星の枠組みの中で起こるものですが、そこに冥王星が関わることでありとあらゆる古いものが一掃されます。

ちなみに、土星が山羊座に入ったのは2017年12月20日です。ご存知の方も多いと思いますが、土星は山羊座の支配星。この土星は力を増している状態です。

そこにはすでに冥王星が滞在していましたから(ちなみに冥王星が山羊座に入ったのは2008年1月26日)、土星が山羊座に入って以降、土星がつかさどる責任やルール、常識を根本から見直して行く流れが起きていると言えます。

例えば「働き方改革関連法」は、2017年の土星が山羊座にイングレスする少し前に答申され、2018年可決、2019年施行です。これもこの星のイベントと連動していると思わざるを得ないほどぴったりの流れ。

今後も、政治がガラリと変わって法律まで変えていくというような、これまで当たり前だったもの、古き良きものとして守られてきたものですら変容していくと思われます。

 

もう耳にタコができるくらい、変化、変容、改革、刷新と言われているようなもの。

わたしたちは、これに抗うことはできません。どうしたらいいのかというと…。変わるしかないんです。

安全安心だと思う場所から飛び立つしかない

過去のバブル景気の崩壊のときも、わたしたちはなすすべもなく社会は否応なしに変わっていきました。国民の気持ちや感情なんてものは、関係ありません。

わたしはバブル崩壊の数年後に就職活動をしましたが、どれだけ実力があっても、やる気があっても、雇ってくれる会社などひとつもなく、面接ですらろくにしてもらえませんでした。いつまでも学生でいるわけにもいかないので卒業するしかありません。

結果、就職浪人になり、いろいろなバイトを渡り歩きました。今だから、それがスキルを蓄えることになったと言うことができますが、そのときはただただ必死だったのを覚えています。

どんな面から読んでも変わらなければならないことは明白です。

安全安心で居心地のよい今の社会の中にいたいといくら思っても、環境が変わりますから、そこにとどまることはできません。

「変化のときは進化のとき」です。そう思って、前向きに変化を受け止め、進化していこうではありませんか!覚悟を決めましょう!!

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ほしの恭世
星読みアドバイザー。西洋占星術とタロットと九星気学を使って星とともに人生を歩んでいます!インドでアーユルヴェーダを学び、目に見えない世界を大切にする心に触れ、興味のあった占星学を学びはじめました。それから流されるままに星にまみれ、無駄な抵抗を辞めて宇宙にサレンダー中。人生の岐路に立った人を応援するために情報発信中です。 詳しいプロフィールはコチラ(長いよ!)。
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