こんにちは。ほしの恭世(@834nk)です。
先日の乙女座満月の直後、土星が魚座に移動しました。
そして、3月23日には冥王星が水瓶座へと移動します。
もう3月半ばを過ぎてしまったのですが…このちょっと気になる土星と冥王星の影響についてお届けします!
土星の周期は29年。ひとつのサインに約2年半滞在。
前回、土星がサインを移動したのは、記憶にある方もいらっしゃるでしょう!そう。グレートコンジャンクションのタイミングでした。
土星は、とても厳格な天体です。ルールや責任、長い時間をかけて積み上げられることを取り扱います。
西洋占星術を知らない人も知っているほど有名になった「サターンリターン」は、自分のネイタルチャート(出生図)にある土星の場所に、空を運行中(トランジット)の土星が戻ってくることを言います。だいたい29歳〜30歳頃に迎えます(人によって違います)。
サターンリターンは試練のときと言われますが、これは土星が忍耐や制限を表すからなんですね。
そういう「試練」の部分がクローズアップされてしまって、嫌がられたりもするのですが…。良い面として、安定させたり、定着させるという働きをもたらしてくれます。
わたしたちは、新しいことを定着させるとき、何度も繰り返して練習をしたりして鍛錬をしたりしますよね。
鍛錬するには、時間もかかるしある程度の苦しみも伴う。鍛錬を乗り越えた先にあるのが安定であり定着であり、ルールとなっていく…。それがまさに土星の働きです。
- つかさどること
努力、秩序、ルール、制限、忍耐、責任、保守的、安定、権利、契約、組織の力、課題 - 公転周期:約29年
水瓶座土星期の約2年半にあったこと
前回、土星がサインを移動したのは、グレートコンジャンクションの少し前、2020年12月17日でした。
この頃、すでに世の中はコロナ禍で世界が見えない敵への対策に追われていました。
水瓶座土星期で変わったルールとして代表的なものをあげるとしたら、当たり前だった通勤が物理的にできなくなり、リモートワークやワーケーションという新しい勤務形態が取り入れられましたね。
そしてコロナ禍というのもあって、非接触で決済できる電子決済が加速的に進みました。
土星が水瓶座に移動する前の2020年11月26日に、菅内閣のもと、デジタル庁を2021年9月に設立するということが決まりました。これは、異例のスピードでの設立だったようです。
デジタル庁に推し進められたのは、マイナンバーカード。キャンペーンなどを行って、マイナンバーカードの申請を促してきましたが、2023年2月の段階で申請率は運転免許証の交付率を上回っているらしく、国民の約7割がマイナンバーカードを持つことになるそうです。
マイナンバーカードが作られた頃、すべてを国に管理されるのは嫌だという意見も多かったですよね。
わたしは、確定申告をするのに楽だからという理由でマイナンバーカードを作っていましたが、以前は銀行取引などで提示を求められた時に、かなり厳重な扱いをされていました。
こんなに厳重な扱いを受けるIDカードってなんだかめんどくさいな〜と思ったことがありますが、いろいろ便利になるかもしれないと思うと、マイナンバーカードも悪くないなと思うようになりました(笑)。
今後、マイナンバーカードによって、日々の暮らしが便利になっていくことでしょう。この未来を見据えたデジタル化の安定・定着は、まさに水瓶座土星の働きということですね!
それから人工知能(AI)の発達も、水瓶座土星の影響です。
水瓶座土星期のフィナーレを飾るかのように、Chat GPTがリリースされました。wikipediaによると、リリースは2022年11月30日、安定リリースが2023年2月13日だそうで、まるで水瓶座土星の仕上げのような流れです。
これからAIがわたしたち人間の代わりをする日も近いかもしれませんね!
土星が魚座に滞在することによる影響とは?
滞在するサインのもつテーマをメンテナンスして、定着させていく土星が、魚座に入っていくと、どういった影響があるのかを考えてみたいと思います。
魚座がテーマとすることは下の通り。
●区分とエレメント
偶数/陰/女性
受容的・受け入れるエネルギー・感情を大切にする・育てる力
柔軟宮:季節の移行期・物事の調整・次の段階への準備
水:共感する力・感情・同情的・感情が動く・混ぜる・くっつける・溶ける
●支配星:海王星・木星
●ポジティブ
共感する力・情緒的・根源回帰・癒やし・ヒーリング・ロマンティック・柔軟さ・見えないものを見る力・芸術・浄化する力・繊細さ・想像力・慈愛・神秘・純粋さ・無意識・感情移入・境界線のない世界
●ネガティブ
自己犠牲・犠牲的精神・逃避行動・傷つきやすさ・甘え・臆病
●身体対応
かかと、内分泌機能、リンパ腺、脳下垂体、足
土星が魚座に滞在する約2年半、魚座のテーマに関する事柄において、問題提起がされていき、後半でルールが見直されて新しいルールを定着させていくでしょう。
前回、土星が魚座に滞在した時期は、1993年5月から1996年4月まで。
この頃に起こったできごとを振り返ってみると、気になるのは地下鉄サリン事件を始めとする宗教がらみの犯罪や殺人事件など。それから阪神大震災です。
特に、今は海王星も魚座に滞在していて25度くらいにあるため、海王星の影響もあると思いますが、宗教がらみの話題がのぼることが多くなるのではないかと思います。
すでにこれは予兆ではないかと思うのは、安倍元総理が命を絶たれた事件。これにより、統一教会が話題にのぼり、宗教関係に関する法改正が行われていますよね。
今後も何らかの形で宗教のような、人が信じる目に見えないものに関しての問題提起が行われて行くでしょう。
先日、幸福の科学の大川隆法さんが亡くなられましたが、こういったいわゆる新興宗教がこれから向かっていくところに注目が集まるのではないかと思います。
宗教を否定するわけではありません。宗教があることにより、救われる人々もいますし、宗教が支えている社会が世界にはたくさんあります。
ですが、他方で宗教を利用している人たちがいるのも事実。
魚座土星期は、わたしたちが本当に信じて行かねばならないことは何なのか?ということを考えていく時期となっていくでしょう。
その上で、わたしたちひとりひとりが世界のために、平和のためにもっとできることを考えていき、世界をみんなの愛で包んでいくことができるようになりたいですね。
冥王星の周期は249年。
続いて冥王星水瓶座期についてお伝えします!
冥王星の周期は約249年。発見されたのは、1930年ですからそんなに昔ではないですね(昭和初期です)。
冥王星は、他にも似た天体があるという理由で、2006年8月に惑星から準惑星になりましたが、西洋占星術では変わらず重要な存在です。
とても遠いところにある天体であり、動きが遅いため、わたしたちは日常生活で意識できないと言われていますが、社会的な影響は大きく、個人レベルでもネイタルチャート(出生図)にハードアスペクトを形成していると、その影響はがっつり出ます。
抗おうとしても抗えない状況に追い込まれます。ですが、冥王星は必ず再生してくれる天体。社会のシステムも新しく生まれ変わりますし、個人レベルでもその影響の真っ只中のときは辛くても、後に生まれ変わって再び人生を歩くことができます。
冥王星がつかさどることは下の通り。
- つかさどること
変容、破壊と再生、死、闇、こだわり、抗えない力、絶対的、強制、深刻さ - 公転周期:約249年
冥王星は、公転軌道が楕円形のため、各サインに滞在する期間が微妙に代わります。山羊座には、2008年から約15年間滞在しましたが、水瓶座には約20年間滞在します。
山羊座冥王星期の振り返り
冥王星が山羊座に最初に移動したのは2008年1月26日。冥王星がサインを移動するときは、大きなことが起こると言われています。
この年、何があったかというと2008年9月15日のリーマンショックです。世界的な規模での経済危機が起こりました。
ちなみに、その前の射手座へと冥王星が移動した1995年1月17日には、阪神大震災が起こっています…。偶然なのかもしれませんが、あまりにもぴったりでびっくりしますね。
山羊座のテーマは下記の通りです。
●区分とエレメント
- 偶数/陰/女性:受容的・受け入れるエネルギー・感情を大切にする・育てる力
- 活動:物事の始まり・新たな提案
- 地:形を作る・固める・実質的・堅実・地道・結晶・触れて確認する
●支配星:土星
●ポジティブ
社会的達成・現実的・ルール重視・真面目・忍耐・誠実さ・伝統・野心的・規則・法律・常識・古いもの・権威・地位・責任・制限の理解・保守的・守備・成功・成熟・年長者・リーダーシップ
●ネガティブ
用心深い・結果主義・ワンマン・権威主義
●身体対応
膝・骨・歯・関節・皮膚
山羊座は、野心や権力、地位、ルールなどを表しますから、冥王星が山羊座にあった約15年間の間で、そういったテーマにおける変容が起こってきたということになります。
今から15年前は、まだまだ会社で上にのぼりつめることこそが目標!みたいな人たちが多かったように感じますが、会社にこだわらない働き方をされている方もずいぶん多くなったと感じませんか?
会社自体が、副業を認める流れに変わっていったりしていることも冥王星の影響もあるのかなという感じがします。
お給料を会社だけに依存しない働き方や、上司と部下の関係性なども変わってきたことでしょう。
もしかしたら、山羊座に冥王星が移動した年に起きたリーマンショックで「会社はいつどうなるかわからないぞ…」ということを見せられたのかもしれませんよね。
冥王星が水瓶座に滞在することによる影響とは?
いよいよ〜!!!とあちこちで語られておりますね。冥王星がいよいよ水瓶座へと移動します。
冥王星が水瓶座へと移動するのは、2023年3月23日21:23です。その後、逆行をして山羊座と水瓶座を行ったり来たりしてから、本格的に水瓶座へと移動するのは2024年11月20日です。
ここで、本格的な風の時代の幕開けが訪れるというわけですね!
な〜んだ、冥王星が移動して風の時代がスタートするんじゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、その準備期間と思って過ごしましょう。いきなり変わっちゃったらわたしたちもびっくりしますし…ね。
水瓶座のテーマは下記の通り。
●区分とエレメント
- 奇数/陽/男性:積極的・外へ向かうエネルギー・論理的・好戦的
- 固定(不動):ものごとを形にしていく・実現させる
- 風:情報・拡散・フレキシブル・散らす・距離・呼吸・運ぶ
●支配星:天王星・土星
●ポジティブ
独創性・革新的・革命・普遍性・客観的・自由・平等・未来志向・進歩的・ユーモア・コミュニティ・仲間・友愛・友情・文明・テクノロジー・発明・科学・超越意識
●ネガティブ
反逆的・淡白さ・冷淡・サバサバしすぎる・無関心・自分をなおざりにする
●身体対応
静脈、くるぶし、ふくらはぎ
この水瓶座のテーマにメスが入り、破壊と再生が行われていきます。
土星の項目でも少しお伝えした水瓶座土星の終盤で登場したChatGPTを始めとした人工知能技術は、これから水瓶座の冥王星により、今あるテクノロジーをどんどん塗り替えていくのかもしれません!
例えば、今はわたしたちが手動でパソコンに向かって設定していることを一言声をかけるだけですべてAIがやってくれたり、時間をかけて検索して調べているものを自動で出してくれたり、もしかしたら人に変わって仕事をしてくれるようになるのかもしれません。
お給料をもらうために時間に縛られて働くというシステム自体が古いものになっていく可能性もあります。
ここで働く場所がなくなったら、生きていけなくなると思う人もいるかもしれませんが、おそらくそういった考えも変わっていくので、「働かなくても生きていける」、「人工知能に働いてもらってお給料をもらう」なんていうことが実現するかもしれません。
それから、少し前からLGBTQについての言及がとても増えたと感じませんか。ドラマのテーマとしても取り上げられたりすることが増えましたよね。これは水瓶座土星の影響もありましたが、これからはさらに進んで言及したり議論をすること自体がなくなっていくだろうと思います。
議論が起こっているうちは、まだ狭間期なんですよね。カミングアウトすること自体が珍しかった時代を終えつつあって、性別を超え、人を愛すること自体がすばらしいことだと、いえ、むしろそんなことすら言わなくなる。そういう時代になっていきます。
これまでは、社会のシステムがついていってなかった部分もありましたが、やがて当たり前のことになって、法制度や世の中の認識も変容を迎えるでしょう。
個人的には、結婚制度とか要らないんじゃないかなってずっと思っているので(笑)、それがなくなったら籍を入れる入れないって話にならなくなって、みんな平等になるのでは?と思ったりします。
養子縁組なんかも、もっとシステムとして受け入れられやすいものになって欲しい。もう古い枠組みはとっぱらって未来のことを考えても良いと思うのです。みんなで生んでみんなで育てる社会になっていけば、少子化も緩和されてみんなで豊かになっていけるのではないでしょうか。
個性を大切に、尊重していく流れも生まれていきます。山羊座冥王星期にあった権威に従うような古い体制ではなく、もっと個人個人が自分の思いを優先した自由な生き方を選択できるようになって行くと思います。
山羊座冥王星期が終わろうとしている3月。あるニュースが目に入りました。
20代の社会人にとったアンケートで、「上司と同じ人間なのに、なぜ年をとっているというだけで敬わなければならないの?」という結果が出たというもの。
これは、極端な例ではありますが、上下関係のつながりというものを重要視しなくなって来て、心を同じくする仲間と自由に生きていくのが良いという人たちが増えてくるでしょう。
時代の大きな変換期です。この節目を心して過ごしていきたいですね!
個人レベルでの影響をみる
土星と冥王星の影響をもっと深く知りたい人は出生図を出してみて、水瓶座と魚座がどのハウスにあるのかを確認してみてくださいね。
土星はメンテナンスと定着を。冥王星は破壊と再生をつかさどっていますから、各ハウスのキーワードを参考にして、自分に起こる影響を読んでみてください!
ハウスのキーワード
- 1ハウス:自分自身のあり方・性格・アイデンティティについて
- 2ハウス:自分の稼ぎ方・物質的な豊かさ・身体能力について
- 3ハウス:コミュニケーション・学び・言葉について
- 4ハウス:家・家庭・家族・基盤となる場について
- 5ハウス:自己表現・趣味・子育てについて
- 6ハウス:仕事(雇用されている仕事)のやり方・健康管理について
- 7ハウス:対人関係・恋愛関係・他者との関わりについて
- 8ハウス:セクシャリティ・家系・夫婦関係・遺産・譲り受けるものについて
- 9ハウス:専門知識・海外との関わり・探求したいものについて
- 10ハウス:仕事・社会的地位・キャリアについて
- 11ハウス:未来への展望・価値観をともにするコミュニティについて
- 12ハウス:目に見えない世界・心との向き合い方について